長期の休みに読み返したいスレまとめ(春版・三月末)

社会人に長期の休みなんてない。

ごめんなさい。嘘です。具体的にはごく狭い範囲の社会人です。というか私です。

最近真田丸見つつ、空いた時間で「真田家に生まれたようです」 「徳川家康になるようです」を思い返したように読んでますが、まあ時間のかかること。今回大河の濃度が濃いこともあり、脇で出る人たちが埋もれない辺りが良いですね。

いくつか読み返したいものを挙げていきますね。

「虎よ、虎よ!」

虎よ! 虎よ! ぬばたまの
夜の森に燦爛と燃え。
そもいかなる不死の手 はたは眼の
作りしや、汝が恐怖の対称形を。
── ウィリアム・ブレイク ──

傑作。クオリティの高さも、引き込まれる表現方法も、原作を活かしきった構成も凄い。

原作はSF(宇宙)+SF(特殊能力)+復讐譚(巌窟王)の設定で、SF的なギミックに加えて復讐の果てがどうなるのか?という先が気になる構造になっています。AA版は原作でのストーリーを上手くまとめて描写による補足を加えつつ、再構成した上で圧倒的な描写でぶつけてくる。
終盤の圧巻のシーン、そこに至るまでのどこもかしこも高い技術で作られていて、密度に酔うでしょう。

何より中田耕治訳がたまらないですね。
2011年の非安価作品。AA作成環境やAA自体のクオリティは上がっていますが、それでも尚、未だに真っ先に挙がる傑作なのです。

 

「できない子は”悪魔”と呼ばれるようです」 

かつて、この我々の世界が神秘と魔術に満ちていた時代にも――
  悪魔を呼び出した、と称される魔術師たちがいた。

読み返しやすいボリュームの中編。非安価作品。
知識系チート転移ですが面白いのはそれを「知恵」として継承していく姿が見えるからかと。
ここで「悪魔」としてる辺りも雰囲気の良さに繋がってますね。その主たるオッサン共も含めて現地民も有能です。
「未知の世界で免疫がーウイルスがー」という心配もいりません、召喚ダーティボムが既にやらかされた後ですとも。

このくらいの(11話)分量がまとまりも良くて読みやすいですねやっぱり。読後感も良いです。

 

「秋山父子は剣で食っているようです」

 戦国乱世は遠い昔のことながら・・・ 武士の魂、やはり剣。

江戸を舞台にした原作「剣客商売」。思い返すと飯が美味そうな記憶しかない。
キャスティングも独特で、カタカナ語は全部(南蛮言葉)で済ませる捌き方。
原作も読み返したくなって二重に時間泥棒。
※剣客商売をドイツ流剣術でやる!ってコンセプトの「ケンプファーズ・ゲシェフト」もオススメ。

「DOG-O SLAYER」

油 断 す る な 。
迷 わ ず 撃 て 。
弾 を 切 ら す な 。
ド ラ ゴ ン に は 手 を 出 す な 。

――――ストリートの警句

例 外 の な い 規 則 は な い 。
――――古典的な教訓

やったぜシャドウランだ! SFC版を思い出しますな。
3人のスペシャリストと、オールマイティに得意とかいう補正主人公、ドクオ。
それでも打てる手全部突っ込んでギリギリで倒す相手というのが良いです。
ゴブスレもそうですが、この辺りのバランスは重要だと実感しますね。

しかし…台詞・行動選択で安価取る形式がもはや懐かしくなりつつある、あんこ時代ですねえ。

 

「できない夫は異世界で孤独にグルメを楽しむようです」

時間や社会に囚われず幸福に空腹を満たすとき、
つかの間、彼は自分勝手になり、自由になる

ご存知孤独のグルメ。「ポータルゲート」の存在する世界で、できない夫があちこちの異世界(=主にフリゲ作品)でグルメを楽しむ作品。
「Fallout」で即席飯を喰った後は、Elonaでドラゴンの大葉焼きとか食べたり、Metalmaxや東方へ行ったり、ネオサイタマでスシを食べたり、鎮守府で食堂に行ったり、冒涜的ドリームランドで定食屋に入ったり。
孤独のグルメの雰囲気のままあちこちの世界を見て回り、飯のシーンは高確率で飯テロになる。
作品や感想に書いてある内容が気になって原作ゲームに手を出して時間がブラックホールのように吸われていく。

個人的には「嗚呼! やる夫道」さんの「目次」「予告」「初回」「前話」「次話」ってきっちりしたナビゲーションは読む際凄い便利で好きです。
ここのまとめ内だと「モンハン自衛隊」もまとまってます。現在129話という事で読み出したら休みが消し飛ぶな・・・でもちょっとだけなら・・・

 

「 サバイバルヤルオ」

無人島! 救助無し! 超能力無し! 島のパワーで車椅子からの復活とかも無し! 
極限状態に放り込まれたやる夫とハルヒの二人を、手抜きなく描いた大作。
二人が壁を乗り越える最中の様子は読んでいて本当に苦しい。序盤はほんと読んでて辛いかもしれない。
ただ島の探索っていう開拓要素の進行具合と共に、二人の関係も変わっていきます。前半と後半並べたらびっくりしましたわ。
キャラ二人ですがどちらのキャラもAAが豊富で、表情が多彩になるのもまた良い要素だったんでしょうね。

「やる夫は神の暇つぶしでテンプレチート異世界転生をするようです」

テンプレと題に入っているものの、「確かにテンプレだけど!だけども!」と言いたくなる転生具合。
単純にテンプレを揶揄する話ではなく、それぞれの世界で現地の皆としっかり生き抜いてるのが良いですね。
他のサイトでもまとめられてて、4話と5話のコメントの真逆具合が凄かった思い出。個人的に好きなのは「18話 やる夫と大いなる運航」辺りとかも。

「やらない夫の深夜食堂」

深夜の飯テロ。原作は深夜食堂。これがまた深夜にちょっと買い足しでもすれば再現出来そうな物が揃ってる辺りが胃に悪い。
深夜なので当然客層も昼とは違う、定食屋。できるものなら大体作ってくれる店主。
人情ものな話しもありつつ、ギャグにも結構振り切ってる辺りはキャライメージでギャップが出しやすいAAならではでしょうか。
何より1話完結で読み続けていると常連になった気分になる、居心地の良い作品です。

 

「輸送戦艦スペース・デブリ」

西暦2300年              
 宇宙大航海時代 ────────

やらない夫でもう1本、完結した傑作長編。  
戦艦クルーから敵サイドまで、口が悪くて欠点と魅力だらけの野郎ばっかり。一話からして女子も大概だけどな!
キッチンの人独特の、格好良さとシモネタと馬鹿が同居した宇宙空間で、本筋のストーリーは骨太シリアス。最高。最後に解説がありますが、そこ読んでからまた読み返すと実に良いんですよ…(まんまと策略に乗ってる)

追ってた作品が完結すると、寂しくなってまた読み返しちゃいますね。そしてまた寂しくなると。
一話完結のドラマは三話~十話でずっとループしていたくなるみたいなもんで。

 

「やる夫はこの世界でたった一人の,;:.;:,う,.,.i;,l;」

オリジナル。2013年に停止、そして今年再スタート。
描写に飲まれそうになる、クオリティの高い作品。

基本白ベースに黒い文字で世界が作られるAA作品で、目を引くのは繋がる線の美しさであります。
この作品は合成はや文字演出はもちろんのこと、線よりも黒ベタ・トーンのAAが活きているのが最大の特徴でしょう。
█████░░░ ←こういうやつですね。これがまた単純に使うわけでもなく、本当に効果的に使われてます。

語りすぎず、でも演出の端々に出てくる世界観、それが読み進める内に伝わってくるというのが素敵です。
一話ごと、読み終わった後の余韻が良い作品です。

 

 

しかしこれ書いてる方が読むより時間かかるんじゃね?と思わなくなくもない。
また新作漁りたいですね。


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